|
WILLはネットワークに関するあらゆるソリューションをご提供します。
|
|
株式会社ウィル |
|
メール送受信のプログラミングを行うにあたって、電子メールの構成要素をしっかりと把握することは大切なことです。
メールの仕組みを理解するには実際の手紙のやり取りと置き換えてみるとわかりやすいと思います。メールは送信者(差出人)→SMTPサーバ(郵便局)→受信者(受取人)という順に伝わって行きます。
このときそれぞれが利用する(できる)情報は限られています。これらの情報は大きく3つの部分で構成されています。
実際の手紙で、郵便局の人はメールヘッダや本文を覗き込んだり書き換えたりすることはできません。ただエンベローブにかかれてある宛先に手紙を届けるのみです。
同様に電子メールの世界でもSMTPサーバはメールヘッダをまったく利用しません。エンベローブにかかれている情報のみを参照してメールを届けます。そのため、受信者のメールソフトで表示されている送信者と実際の送信者とが異なることがあります。エンベローブの情報はSMTPコマンドであるMAILとRCPTを発行するときに指定するものです。また、メールヘッダの情報はFrom:やTO:など送信者が任意に指定できるものです。
MAILOCXのSENDメソッドではエンベローブとメールヘッダをそれぞれ任意に設定することができます。XfromAddrプロパティとxToAddrプロパティは、それぞれMAILコマンドとRCPTコマンドを発行する際の引数として利用されるもので、エンベロープの設定を意味しています。このプロパティを省略した場合はメールヘッダで記した情報を利用してそれぞれのコマンドを発行します。
メールと実際の手紙の場合における大きな違いは、受信者がエンベロープの情報を知ることができないということです。そのため、メーリングリストでは実際の宛先をそれぞれの受信者に知らせずに、全員に同じ宛先を表示する場合などに利用されています。ただし、使い方によっては迷惑メールを送信することもできるためメールソフトの作成の際には慎重にお取り扱いいただく必要があります。
|
|
(C) Copyright 2003 WILL Corporation. All rights reserved. |